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美味しい時期の食材を家庭料理に

時期

陶器の良さを引き出すために、家庭料理には旬の時期の食材を用いて、繊細な盛り付けにして食べる伝統が根付きました。昔の人は初物から名残も含めて、食材の季節感を大事にしていたためですが、この伝統は現在の食卓でも十分に通用します。

タケノコが美味しい時期には、天ぷらや炊き込みご飯を作って陶器に盛り付けます。そうすると、旬の時期の魅力が際立ち、食材に対する感謝の気持ちも生まれてきます。極めて鮮度が良いタケノコは、軽く茹でてから薄切りにして、織部の角皿や小鉢に盛り付けて刺身にすると、鮮烈な風味を存分に堪能できます。

青い食器

夏には冷やしそうめんを食べるために使うことで、美味しい余韻とともに清涼感も味わえます。陶器の大鉢にそうめんを入れて、冷たい氷とキュウリの千切りも浮かべて、そば用の猪口を使って食べるのも風流な楽しみではないでしょうか。秋は松茸やサンマが美味しい季節ですから、陶器にも工夫をして楽しみましょう。

冬の季節になると、おでんなどの鍋料理で陶器が大活躍します。鍋用の小鉢には取っ手が付いているのが特徴で、熱い煮汁を入れても持ちやすいように工夫されています。冬に旬を迎える魚介類に加えて、ネギや白菜などの冬野菜も添えて家庭料理を作って食べれば寒さも解消できます。

食器

おしゃれな小鉢の陶器で家庭料理

小鉢

食事を盛りつける器が美しくて洗練されていると、美味しい料理はますます美味しく感じるようになりますし、資格亭にも楽しませてくれます。いつも食べている家庭料理も、器を変えてみるだけで新鮮に映りますし、マンネリ感もなくなります。おしゃれなブランド物の洋食器も確かに素敵ですが、和風ならではの個性や魅力がある陶器の小鉢に注目してみるのも素敵ですよ。

小鉢とは、日本料理の用語で小さい器に盛りつけて出される料理のことを言います。日本料理のお店でよく見かけますよね。家庭料理でも、おかずを少しずつ豆皿に盛り付けて出せば立派な小鉢になります。一つのお皿に盛りつけずに、豆皿に少しずつ盛るのは手間もかかりますし、後片付けも少し面倒ではありますが、たまにはこういうのもいいのではないでしょうか。

豆皿は小さくてかわいらしいので、集めている人も多いですよね。陶器の中ではデザインのバリエーションも豊富で、和風の伝統的なものから、洋風のモダンなもの、子供も喜ぶようなユニークなものまでいろいろです。小さなお皿をたくさん出す方法もありますし、お盆などに豆皿をたくさん乗せて、流行のワンプレート風して出すのもいいかもしれませんね。

いろんな陶器

陶器の歴史

日本では伝統的に各地でやきものが作られてきました。ではその歴史はどのようなものなのでしょうか。 いろんな陶器

日本では1万2000万年前の世界最古ともいわれる土器が発見されており、世界でも最も長い歴史を日本の陶器は持っていると言えます。
その後の日本の陶器は中国や朝鮮の影響を受けながら発展していくことになります。
例えば、紀元前4~5世紀の飛鳥時代に朝鮮からろくろ技術と窯が伝わりました。これにより、高温で焼くことが可能になり、水漏れしにくく壊れにくい陶器のやきものを作ることができるようになったのです。
奈良時代には中国の唐三彩の影響を受けた陶器が多く作られました。また平安時代からは生産体制が整えられ、大量生産が可能となったため、たくさんの陶器が作られました。
その後技術はどんどん発展し、江戸時代には、青磁・白磁・染付・赤絵などたくさんの種類が作られるようになり、今に至るのです。
やきものは私たちの生活の中で身近にあるものですが、意外と歴史をあまり知らない人が多いのではないでしょうか。
どのような変遷を経て今につながっているか分かると、また新たな発見があるかもしれません。ぜひ興味がある方は、ぜひ調べてみてください。

湯のみを選ぶ時に重視すること

和食器の中でも、我々日本人に一番馴染みがある物といえば、湯のみでしょう。家庭でも外出先でも使用するのが湯のみです。 そしてお店に行けばとても多くの種類が売られています。昔ながらの落ち着いたデザインもあれば、目を引く斬新なデザイン、今風の可愛いものまで色々揃っています。そしてこれらの魅力は、1点ずつ購入して楽しむ事が出来る事です。

和食器自体、1点ずつ購入して楽しむ物というイメージがありますが、その中でも湯のみというのは特にその傾向が強いものです。家族がいれば、それぞれお気に入りの物を選ぶというのが、一番良い選び方と言えるでしょう。

選ぶ際に重視したいのは、そのデザインと容量と厚みです。デザインは人によって趣味がそれぞれ違います。選び方によっては、個性を発揮できるところです。

陶器

例えば好きな動物や花など、そうした物があれば、それに合った物を選びやすいのも和食器の特徴です。それは、それだけ多くの種類が存在しているという事です。ですから気に入る物が見つかるまでゆっくり探して選ぶのも良いでしょう。

そして、重視したいのは中身です。

しっかり飲みたい人は大きめに、少量が良い人は小さめになど、あらかじめ自分に合ったサイズを選ぶ事がお勧めです。
更に、その厚みも注目しておきたいところです。和食器というのは厚みがあり重くて使いにくいと感じる人もいるでしょう。ですが、厚みがあるからこそ、熱いお湯を入れても器が一気に熱くならず、そして手に心地よい温度が伝わってくるのが魅力と言えます。ある程度の厚みがあるものを選ぶのがおすすめです。