家庭料理で使う陶器と色

家庭料理で陶器を使うと、多様な色彩が生まれ、見た目も美味しい状態を演出できるようになります。この方法を実践するためにはコツも必要ですが、相性の良い組み合わせを考えるのは楽しいことでもあります。食材を手に入れた段階で、料理に使う陶器のデザインを想像して、最後の調理の作業へと進むと楽しさも倍増します。

醤油味の煮汁が豊富な家庭料理は、内側が白い陶器に盛り付けると好対照のデザインが生まれます。逆に内側が黒くなっていると、互いの要素が重なってしまうため、変化に乏しい状態になることがあります。黒い小鉢に対しては、白い豆腐を盛り付けて、豊かな甘味も特徴になる枝豆の餡をかけると見た目の良さも際立ちます。

家庭料理の定番になる肉じゃがを完成させた後には、土物の陶器に盛り付ければ素朴な見た目に変わります。もしくは、全てが白い陶器に盛り付けて、添え物の絹さやの鮮やかな緑色を際立たせるのも賢い方法と言えるでしょう。鶏の唐揚げは白系の角皿に盛り付けて、パセリとレモンを添えると3種類の色彩が絶妙に調和します。緑釉が特徴の織部の平皿には、ホッケや金目鯛などの焼き魚を盛り付けると、古風な絵画のような見た目も演出できます。

人気作家の陶器に盛り付ける

家庭料理は、温かみがあり、美味しいものです。料理をより美味しくするためには、器の存在もポイントとなります。人気作家の陶器など、世界にひとつだけの陶器に、心のこもった家庭料理を盛り付けると、どこを探しても、味わえない美味しい料理が出来上がります。

料理は作り手の技術とセンス、食べてくれる人への思いやりに加えて、器えらびにセンスが感じられることが大切なこととなります。せっかく心をこめて、時間を費やして作った料理が、どこか映えない器に盛られていると、美味しく感じないことがあります。したがって、料理を家庭で作ったら、この料理にはどの器が良いかを、選べるくらいに器を揃えておくと、気分よく料理をすることが出来ます。

器にも様々なものがあります。機械生産で、同じものが多く販売されているものも、自分の好みに合えば、持っていると幸せな気分になります。人気作家の陶器などは、ある程度の金額がするものです。人気が出るだけの価値のあるものは、ある程度の金額を出しても、買いたいという意欲がわきます。その器には、家庭料理を盛り付けたいものです。出来上がったおかずやすぐに食べることが出来る食品ではなく、陶器の作家と話が出来るような、心のこもった家庭料理でコラボレーションをすると、すっきりとします。